かけご飯
オムレツ
温泉卵
だし巻きたまご
ゆで卵
ロッキーみたいに黄身だけ一気飲み、なんて食べ方(?)もある
そう、僕はタマゴ大好き男だ。
一年間で何個卵を食べてるか分かんないくらい食べてる
こんなに総合的に栄養素の詰まった手軽な食材って、そうそう滅多にないんじゃないかな。
食料事情の悪かった昔、特に卵は貴重品だった。
そのありがたみが抜けないせいか、コレステロールも気にせず毎日欠かさず食べまくってる。
ただ、最近は珍しい病気の名前を耳にすることが多くなったし、その原因の一部は毎日食べてる食材とか飲み水にあるんじゃないかと思って心配もしてる。
昔は聞かなかったような病気を持ってる子、増えてるよなぁ…
親も先生たちも大変だと思う。
我々はいいとしても(こりゃ失敬)、育ち盛りの子供たちには特に安全なものを食べさせたいけど、なかなかそうもいかない。
海外の卵を食べ慣れてから日本に帰ってスーパーの卵を食べると、かなり違和感があることに気づいてしまった。
まず卵の殻が薄い
こんなの食べてたら、髪まで薄くなっちゃうんじゃないかってくらい殻が薄い。
健康で強い鶏が産んだ卵は、本来は中身を守る役目の殻も丈夫で分厚いはずだ。
卵を割ろうとしても簡単には割れないくらいなもんなんだ。
殻が薄いってことは中身の栄養も薄いんじゃないだろうか。
悪口言うわけじゃないけど、スーパーで買った卵を床に落とさないようにちょっと強く握ったら、それだけでグシャッて割れちゃったことがあってビビった。
いい卵はコンコンッて叩いてもなかなか割れないのに。
黄身の盛り上がりが浅い
卵を割って平らなお皿に乗せてみると、新鮮で栄養価の高いものなら黄身は重力に逆らってかなり盛り上がる。
逆に不健康な鶏の産んだ卵は、白身とおんなじくらいペチャっとして、いかにも生命力に乏しい。
まるで「ぐでたま」そのものだ。
色も薄〜い色をしてるしね。
色の違いは特に餌の栄養素に差があるみたい。
味もたんぱく
黄身だけ味わうと、チーズみたいな濃厚なクリーミーさがあるはずなのに、なんだか水っぽいし薄味だ。
例えばパスタのカルボナーラを作るときには、本来イタリアでは生クリームを入れず、黄身を主役にして絡めて仕上げる。
生クリームを入れるのが一般的になったのは、恐らくカルボナーラを日本に導入したときに、日本人の口に合いやすくするために誰かが考えたんだろう。
でも日本の最近の卵の黄身でカルボナーラを作っても、昔のような濃厚さが出ないんだ。
卵かけご飯にしても同じ。
鶏の飼育環境ってどんなん?
養鶏家さんたちは大変だと思う。
定期的に卵を出荷するために毎日毎日生きた鶏を世話してるんだから。
生き物相手だから、もしも『1日ぐらい完全に休んで放ったらかしにしとこう〜♪』なんてしようもんなら大変なことになっちゃうことだろう。
でも、鶏がまるでカプセルホテルか工場みたいなところにぎゅうぎゅうづめにされて飼育されてるのを見るといたたまれない。
北海道の永光農園さんというプロフェッショナルな農家さんのサイトで、詳しく説明されています。
しかも、スーパーの卵の値段。
平均的な卵10個入り1パックの販売価格は198円くらいかな?
いや、198円でもついつい高く感じてしまう。
【卵以外の商品を1000円以上購入されると、1パック28円!!】
なんて販売価格方法を見慣れてるからだ。
(ふだんの原価いくらやねん…)
って考えてしまう。
仮にそれがスーパーの赤字覚悟の価格設定で他の商品で赤字をカバーしてるとして、通常販売で198円で利益が出せると仮定しても、仕入れ価格はいくらだろう。
そして養鶏農家さんに収入として入るのはいくらだろう。
そう考えると、今の大部分を占めるゲージの中で飼う方法を取らざるを得ないのも仕方ないと思う。
なんと日本は90%以上はゲージ飼育だそうだ。
全部が悪いことじゃないかもしれないが、消費者がついつい安いものばかりを求めて殺到するあまり、こういう現状が普通になっている。
国によっては鶏のゲージ飼いを禁止しているところもあるくらいなのに。
いや、ヨーロッパでは禁止する方がむしろ一般的になってる。
やっぱり、きちんと世話された安全なものには、それ相当のお金を払わなきゃ手に入らないよね。
1羽で毎日1個の卵を生むから、1パックの卵には10羽の鶏がいる。しかも歳をとれば毎日産めなくなる。
つまり、卵1パックの後ろには生きた10羽のニワトリがいるってことなんだ。
安いものを指してよく「コスパがいい」って言われるけど、10羽の生きた鶏を毎日飼って世話するためには、実際にどれだけのコストと時間が必要だろう。
人件費、場所の管理費、餌、掃除、運送費…
賢く買い物するときには消費者として目の前の製品の価格だけみるんじゃなく、生産者の目線にも立ってみなきゃならない。
そうすれば、僕ら養鶏とか酪農の素人にも正当な価値が少しは分かってくるんじゃないかな。
たまご大好き!でも抗生物質とか農薬も心配だのぉ… せめて子供には安全なものを食べさせたいと願う今日この頃 実際に抗生物質が混入した例もあるしなぁ - ポリフェノールのお道具箱
放し飼いの鶏の卵
自由に歩けるような環境で鶏を飼うことを平飼いって言うようだけど、この放し飼いにした鳥の方が健康でいい卵を産むに決まってる。
人間にしても、もしカプセルホテルに住んで、ほとんど外に出ることなく太陽に当たることもなくじ〜っとして一生を過ごすとしたら、はたして健康でいられるだろうか。
寿命も短くなって、すぐ病気になっちゃうんじゃないかな。
鶏だって同じ生き物、理屈は同じだよね。
鶏に抗生物質は使ってるのかな
鶏って1か所に何千羽も飼ってるから「密集した場所で多数飼いしてる生き物には、病気にならないようにあらかじめ抗生物質を餌に混ぜて食べさせる。だから卵や牛乳にはその抗生物質が残ってて人体にも有害らしい」なんていう考えてる人もいるけど、それは違う。
抗生物質はいつも与えてるわけじゃいし、もしも餌に混ぜて投与した場合にはも、しばらく卵を出荷できないって制約があるからだ。
でも、日本中それをちゃんと守ってる生産者だけだろうか…
それに、たまたま混ざっちゃったってことも実際にあるんだ。
これは新潟県の自治体が公表した報道資料だから、転載しても大丈夫なはずだから出すけど、こんなことがあったんだな。
正直に公表して手を打ったのは偉いと思うけど、隠蔽する業者とかはいないのかな…
しばらく出荷できなくなるなんて、死活問題だろうしさ。
抗生物質を食べた鶏が産んだ卵も、そうでない卵もパックに入れてしまえば見た目も味も違いはないだろうし。
〈産地偽装〉なんて言葉が頻繁に聞こえるような今、廃棄処分される卵を出荷してる生産者がいてもおかしくないはずだ。みんな生活がかかってるんだから。
それに、鶏に一度も抗生物質を使わないとしても、毎日食べさせる餌が遺伝子組み換えだったり、餌の中に残ってるかもしれない農薬も考えるとどうだろう。
安く卵を出荷するためには、コストを抑えるために出来るだけ安い餌を使わなきゃならない。
じゃあ安く餌を買うには…
無視できない悪循環のループがそこにはある。
鶏との自然な付き合い方
(ここからは年寄りの思い出話になりますw)
昔、そう数十年は前だろうか。
近所の農家では普通に鶏を何羽か庭で放し飼いで飼ってて、有精卵の卵を産ませて自分ちで毎日食べてた。
有精卵だから、食べずに世話させればヒヨコになってやがて若鶏になり、メスなら卵を産むようになる。
そしてやがて歳をとると自宅で鶏肉にして食べる。
それを何世代も繰り返す。
子供の頃、食べられる鶏を見たけど、未だに脳裏に焼き付いて覚えてる。
正直に言うと、見ていてその作業は気持ちのいいもんじゃない。
でも、それが本来の姿じゃないかな。
鶏も豚も牛も、肉って初めから白いパックに詰まって並んでるもんじゃない。
ちょっと前まで生きてたんだから。
生まれて、世話されて育って、肉にされるプロセスを経て、ようやく食卓に上がる。
映画にもなった【銀の匙】の世界にも通じるけど、最初からベーコンでもステーキでもないんだな。
食べるときに、そこには生と死があることを忘れないようにしなければ。
以前、普通に熊が出るくらい山奥に住んでる友達の家に行った時、そこで飼ってる犬の毛並みが素晴らしかった。
都会では見たこともないほど艶やかで光沢があった。
普通の柴犬なんだと思うけど、信じられないくらいの美しい毛並みでうっとりしたのを覚えている。
そこでは庭で何羽か鶏を放し飼いにして飼っていて、その犬はやはり繋がれずに庭で番犬もしていた。
キツネや猫が来たら追っ払う役目だ。
もちろん、放し飼いにされてるような健康な鶏になると、並みの猫やイタチじゃ太刀打ちできないほど強い。
というか凶暴だw
それでも、だだっ広い庭で番犬と鶏が共存してのんびりと過ごしていた。
犬の毛並みの秘密は昼の時間になって餌を見て分かった。
なんと卵がまるごと1コ、餌箱に入っていたのだ。
それを自分でかじって割って、丸呑みにしていた。
番犬の仕事のご褒美に、放し飼いの地鶏の有精卵を毎日1個づつもらって食べていたのだ。
なんと贅沢なことか。
これで美しく健康にならないわけはない。
山奥で鎖で繋がれない、ストレスフリーな生活もあると思うけど、食べ物も間違いなく関係してるんだろうと思う。
近所の良い卵を食べる理由
もし卵にこだわるなら。
できれば、なるだけあなたの家の近くで、放し飼い(平飼い)にしている養鶏農家を探して定期的に直接出向いて購入して欲しい。
毎日まいにち良質の卵を生産するということは、並大抵のことじゃない。
養鶏農家に安定した収入が入らなければ、良心的な経営の継続も難しいだろう。
消費者は良い食材を毎日食べるリピーターとして、ある意味継続して生産者をサポートしなきゃいけないんだ。
経営が安心してできるようになれば、余裕が生まれてさらにいい環境にもできるだろうし、いい卵が採れる。
そして、それはある地域に固まるんじゃなくて、日本中でやらなきゃならないことなんじゃないかな。
自分の住んでる地区の、値段は少々高くてもいい仕事をしている農家さんをサポートする動きが全国で広まれば、今はコスト重視の運営をせざるを得ない農家さんも、方針を変えられるかもしれない。
そうすれば、安全な食材が広まって、大人も子供も今よりも健康になっていくはずだ。
忘れちゃいけない
人間の体は食べた物と、飲んだ水でできているんだ。
スーパーで買うのもいいが、値札だけ見るんじゃなくて、その食材を作るためにかかるコストも考える習慣をつけよう。
そして、財布と相談して出来るだけ安全で良い食べ物を選ぶようにしよう。
もちろん毎月の食費は何割か上がるだろう。
それでも、安全な食べ物を選んで、もし生活習慣病などを避けて健康に暮らせるとすれば、最終的にはずっと安く済むはずなのだ。
今日も 読んでいただきありがとうございました
_φ( ̄ー ̄ )
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