大事なマイ楽器を自分でメンテナンスしよう!
HOHNER Chrometta12
日本でも大人気のドイツ製の定番クロマチックハーモニカ「ホーナークロメッタ12」のメンテナンス方法のご紹介。
他のハーモニカでも基本構造は同じなので、この記事でご紹介する要領で分解すれば簡単にできちゃいます。
クロメッタシリーズには音域に合わせて8や10もありますが、この12が大きさも重さも丁度よいので一番気に入ってます。
ちなみに、HOHNER社のハーモニカは他にもブルースハープやマリンバンド、SPECIAL20など人気のモデルがたくさんあるので、ご自分の理想の演奏に合わせて少しづつ愛器を増やしていく楽しみもあります。
そしてだんだん増えていくんですよね(汗)
■■■ 目次 ■■■
ホーナーのハーモニカのメリット
国産のクロマチックハーモニカと比べると、吹き口が大きくて息が入れやすくて、吹きやすい感じがして使いやすい。
体格の大きなドイツ人に合わせて設計されているからかもしれません。
日本のハーモニカも丈夫で音の狂いも少なくて優秀なんですが、昭和時代の小柄な日本人の口元を想定してモデルを引き継いでるいるので、ちょっと吹き口が小さい気がします。
HOHNERのハーモニカシリーズのクロメッタには8穴10穴12穴などもありますが、ホーナー社のカタログにも書いてある通り、このクロメッタの12穴のタイプはシリーズ中で最も生産台数が多いので、定番中の定番と言えます。
HOHNER ホーナー Super Chromonica270 270/48 C調 クロマチックハーモニカ
HOHNER Chrometta-14 ホーナー クロマチックハーモニカ
HOHNER ホーナー Super Chrometta 8 250/32 クロマチックハーモニカ
今回はこれを分解して綺麗にしてみます。
自分でお気に入りのハーモニカを掃除しよう!
自分の楽器を自分でメンテナンスすると、愛着も深まりますよね〜
また、分解するとハーモニカの内部の構造が手に取るように分かるようになるので、演奏の腕も上がる気がします。
吹きながら、ハーモニカの中で自分の息がどのようにリードを振動させているか、クロマチックハーモニカの場合はどうやって音階を調整しているのかを意識すると楽しみもぐっと広がります。
良かったら動画もあわせてご覧ください。
クロマチックハーモニカの分解と掃除 HOHNER Chrometta
(とても簡単ですが、デリケートな部品もあるのでくれぐれも自己責任でお願い致します)
1 外側カバープレートのネジを外す
上の写真の両側2カ所のネジをマイナスドライバーで外します。
精密ドライバーでなく、少し大きめのドライバーでも外せます。
表裏どちらからでも外せるようになっています。
カバープレートを外すと、すぐにリードプレートが出てきます。
こんな感じです。
この薄い板が息に反応して振動していい音を出すんですね。
拡大するとこうなっています。
かなりデリケートにできているので、曲げないようによく気をつけて作業します。
2 リードプレートを外す
丸をつけたネジを外していきます。
これはかなり小さめのネジなので、精密ドライバーでないと無理です。
ハーモニカ名門のホーナーやトンボからメンテナンスセットが出てるので、メンテナンス用に一つ持っておくと便利かもしれません。
リードを削ったりするヤスリもセットになっているので、将来的にピッチ(音)が狂ってきても自分で削って修理することもできますしね♪( ´θ`)ノ
HOHNER MZ99340 ハーモニカメンテナンスツールセット
SUZUKI スズキ ハーモニカ修理工具セット HRT-01
もちろん簡単な政争の目的であれば専門工具がなくても、メガネや時計用の小さなドライバーでじゅうぶん代用できます。
このぐらいの大きさのネジです。
※しっかり固定してあるので、初めは力を入れて回します。そうしないとネジ穴が壊れてしまい(ナメてしまう)ます。
外していってリードプレートをボディ本体から外します。
この時、クロマチックハーモニカの場合、スライドレバーのバネも外れることがあるので、無くさないようにしてください。
ちなみにクロメッタは本体がプラスチック製のなのですが、木でできているものなどもあります。
プラスチック製なら、水洗いしても大丈夫なのですが、水洗いしても細かい所まではなかなか洗えないので、僕の場合は綿棒にアルコールを少し付けて綺麗にしていきます。
3 ボディーなどを掃除する
僕のはほとんど汚れていませんでしたw
でも、せっかく分解したので綿棒で優しくホコリを取っていきます。
吸い口に近い部分ほど汚れが付いていることがあります。
MusicFarm レバー・ハーモニカ・メンテナンス4点セット
4 スライドレバーも綺麗に
クロマチックハーモニカは、一本であらゆる調が演奏できるように、スライドレバーが付いています。
半音の調節のために演奏中にスライドレバーを押したり戻したりするわけなのですが、これも長年使っていくうちに汚れてくるので、綺麗にしてあげましょう。
先端が分かれているので、曲げてしまわないにそっと扱います。
リードプレートはあまり汚れていなかったので、そのままにしました。
もし清掃されるとしても、部品を曲げたり折ったりしないように、くれぐれもご注意ください。
以前、古いハーモニカを修理しようとしたら、リードが劣化していて簡単にポキッと折れてしまったこともありました。
やはり金属なので、演奏中に入り込む息の中の水分や唾液で劣化している場合があるので要注意です。
5 外した順番で元に戻す
ある程度綺麗にしたら逆の順番で戻していきます。
注意点は、
ネジを無くさない
リードプレートは、番号が刻印してある側を表に出す
スライドレバーのバネを引っ掛ける穴を間違えない
リードを曲げたり折ったりしないように丁寧に扱う
といったことぐらいでしょうか。
詳しくは動画に一部始終を載せましたので、そちらも参考にしていただけると嬉しいです。
さぁ、ピカピカになったマイハーモニカで早速演奏してみましょう〜!
読んでいただいてありがとうございました。
ポリフェノール
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